二子玉川で長年親しまれてきた焼肉店「蔵月(くらづき)」が、閉店していたことが分かりました。
駅からほど近い場所にあり、落ち着いた雰囲気の中で上質な肉を堪能できる名店として、地域の人々に愛されてきました。

蔵月は、A5ランクの黒毛和牛を中心に厳選された肉を提供していたお店です。
カルビやロースといった定番部位はもちろん、ホルモンや希少部位まで幅広く揃い、肉本来の旨味をしっかり味わえることから、食通の間でも高く評価されていました。
焼肉といえば賑やかなイメージがありますが、蔵月は落ち着いた空間でゆっくりと肉を楽しめる大人の焼肉店として人気を集めていました。

食べログの口コミでも「脂の甘みがしっかり感じられるカルビが絶品」「ワインと一緒に楽しめる焼肉店として重宝していた」「記念日や接待にも使える雰囲気」といった声が多く寄せられています。
二子玉川という上品で洗練された街にぴったりの焼肉店として、長年支持されていたことがよく分かります。
二子玉川に住む人や買い物に訪れた人にとって、蔵月は「特別な日に行きたい焼肉店」でした。家族の誕生日や友人との会食、ちょっと贅沢をしたい週末のディナー。
そうした数えきれない日常の中で、多くの笑顔と満足感を提供し続けてきたのです。
今後、跡地にどんな店舗が入るのかはまだ不明ですが、蔵月が担っていた「大人が楽しめる焼肉店」というポジションを引き継ぐ店が登場することを期待する声も少なくありません。
二子玉川には「叙々苑」や「焼肉トラジ」といった有名店もありますが、蔵月のような落ち着いた雰囲気とこだわりの肉を楽しめる空間は唯一無二でした。
街は常に変化し、飲食店も新陳代謝を繰り返していきます。
しかし、蔵月で過ごしたひととき、美味しい肉を囲んで交わした会話や笑顔は、訪れた人々の記憶の中に残り続けるでしょう。
「二子玉川で焼肉といえば蔵月」と言われた時代があったことを忘れずに、その歴史に敬意を表しつつ、また新たな食の物語が生まれるのを楽しみにしたいと思います。