開店閉店

どんたくのうどんが恋しくて

二子玉川の街で長く親しまれてきた「どんたく 二子玉川店」が、静かにその暖簾を下ろしました。
駅近くの商業施設内にあり、買い物や仕事帰りに立ち寄る人々にとって「気軽にうどんを楽しめる存在」として愛されてきた一軒。
閉店の知らせに驚きと寂しさを感じた人も少なくないでしょう。

「どんたく」は讃岐うどんをベースにした食事処で、ツルリとした喉ごしと程よいコシのあるうどんが自慢でした。
肉うどんや天ぷらうどんなどの定番はもちろん、季節限定のメニューや丼とのセットも人気で、昼時には多くの会社員や家族連れで賑わっていました。

食べログの口コミでも「麺にしっかりした弾力があって美味しい」「出汁が優しく、最後まで飲み干せる」「コスパが良くランチに重宝していた」といった声が多く寄せられており、日常の食卓を支える存在だったことがうかがえます。
特に多摩川散策の前後に立ち寄る人や、学生時代に通っていたという常連客も多く、幅広い層に根付いていました。

しかし、長年利用してきた人々にとって「どんたく」の閉店は、単に一つの飲食店がなくなるという以上の意味を持っています。
手軽に入れて、気取らずに美味しいうどんを味わえる場所は、二子玉川の街の暮らしの一部でした。
外食産業が高価格帯にシフトする傾向がある中、庶民的で温かなうどん店の存在は貴重であり、地域の人々にとって大切な居場所でもあったのです。

今後、跡地には新しいテナントが入ると予想されますが、「また気軽に立ち寄れる飲食店ができてほしい」という声も聞かれます。高級志向のレストランやカフェが増える二子玉川において、どんたくのような“日常に寄り添う店”の役割を引き継ぐお店が現れることを期待したいところです。

街は常に変化を続けます。新しい店舗が生まれる一方で、長年親しまれた店が姿を消す。
けれども、「どんたく」で食べたあたたかなうどんの記憶は、多くの人々の心に残り続けるはずです。
二子玉川の食の歴史を支えた一軒として、その存在はこれからも語り継がれていくことでしょう。

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