時々むしょうにカレーが恋しくなる。そんなとき頭に浮かぶのは、いつもMottiだ。カレーライスとは違う“カレー”を最初に体験したのはいつだったか。記憶をたどると、たぶんMottiの一皿だった気がする。 店先に立つだけで、鼻の奥をすっとスパイスが抜ける。席に着き、外を眺める。相変わらず、いい眺めだ。メニューを前に少しだけ迷ったふりをするが、結局はバターチキンに落ち着く。 初めてここで食べた日、驚いたのは辛さではなく“構造”だった。カレーは“かける”ものではなく、“すくって重ねる”料理。ふくらんだナンの弾力、焼 ...