夕方、遠くから聞こえてきた。
ドーン。
ん?
なんだろう。
この音、どう考えても花火だよなぁ。
多摩川の向こう側も含めて、たまにこういう「どこかで花火が上がっているぞ」という日がある。
気になって調べてみると、どうやらこの日は「ふたこ夢花火」という花火が開催されるらしい。

2026年9月19日(土)、川崎市側で「プライベート花火大会 ふたこ夢花火」の開催情報が出ていた。
「ふたこ夢花火」?
せっかくだから見に行ってみよう
大きな花火大会なら、河川敷へ向かうところ。
でも今回は、ちょっと違う場所から見てみたい。
そこで思いついたのが、国道246号を越えたあたり。
小雨と戦いながら、コヤマドライビングスクール二子玉川の脇あたりまで行って、カメラを持って待機することにした。
本当にここから見えるのか?
打ち上げ場所が正確に分かっているわけでもないので、半信半疑。
そしてしばらく待っていると――。
上がった!

真っ暗な夜空に、ぽつんと花火。
大きな花火大会のように次から次へと打ち上がるわけではない。
だからこそ、一発一発をじっくり眺められる。
これは、ちょっと贅沢かもしれない
周りを見渡してみる。
……誰もいない。
二子玉川駅周辺が大混雑する「世田谷区たまがわ花火大会」とは、まったく違う景色。
場所取りもない。
人混みもない。
屋台もない。
あるのは、遠くから聞こえる花火の音と、夜空だけ。
なんだこれ。花火独り占めじゃないか。
誰もいない場所でカメラを構えながら花火を待つ。
これはこれで、かなり楽しい。
想像以上に立派な花火も
そして油断していると、大きな花火が上がった。

おおお……!
これはすごい。
246越しでも十分な迫力。
遠くに二子玉川周辺の建物や道路の灯りが見えて、その上に大きな花火が広がる。
個人的には、花火だけをアップで撮るよりも、こういう「いつもの二子玉川の景色+花火」の写真が好きだったりする。
「ああ、ここで花火を見ているんだな」
という記憶まで、一緒に写真に残るからだ。
「ふたこ夢花火」は昔から続いているらしい
帰ってからもう少し調べてみた。
「ふたこ夢花火」は突然始まったイベントではなく、以前から多摩川河川敷で開催されてきた花火だった。
2019年の開催レポートでは、個人が仲間たちと始めた花火大会で、当時すでに19年間続いていたと紹介されている。大規模な商業イベントではなく、有志によってつくられてきた花火大会らしい。
https://www.kuramae.ne.jp/hakusei/shinbokukai/event_detail/id%3D3797
なるほど。
だから普通の花火大会とは、ちょっと雰囲気が違うのか。
こんな花火が二子玉川のすぐ近くで続いていたとは知らなかった。
たまにこんな夜がある
意外と花火が打ち上げられるんだよなぁ
「花火大会へ行こう!」
と予定を立てて出かけたわけではなかったけど花火が見られた。
夕方、
「なんか花火の音がするなぁ」
というところから始まった。
調べて、カメラを持って外へ出て、見えそうな場所を探す。
そして結果的に、誰もいない場所から花火を眺めることができた。
こういう偶然も、地元を歩いている楽しさなんだと思う。
二子玉川には有名な場所もイベントもたくさんある。
「こんなのあったんだ」という発見がまだある。

そしてこの日の夜は――
花火、独り占めでした。